情報過多な現代において、必要な情報を効率的に収集・分析することは、ビジネスパーソンや研究者にとって重要な課題です。
Googleが提供する「Gemini Deep Research」は、高度なAIを活用し、複雑なトピックに関する調査を自動化する革新的なツールです。
この記事では、Gemini Deep Researchの基本的な使い方から、料金体系、他のAI検索ツールとの違い、そして一人税理士事務所でのリアルな活用事例まで、詳しく解説します。

Gemini Deep Researchとは?
Gemini Deep Researchは、Googleの最新AIモデル「Gemini 2.0 flash thinking(執筆日現在)」を搭載した、高度なAIリサーチツールです。
ユーザーの代わりに複雑なトピックについて自動的に調査を行い、包括的なレポートを作成します。
Gemini Deep Researchの主な特徴
- 自動リサーチ計画の作成:ユーザーの質問から自動的に調査計画を立案し、実行
- 広範なウェブ検索:最大70以上のウェブサイトを自動で分析し、関連情報を収集
- 情報の整理と分析:収集した情報を整理・分析し、包括的なレポートを作成
- 思考プロセスの可視化:AIが情報を分析し次のステップを決定する際の思考過程を表示
Gemini Deep Researchの使い方
- Geminiのウェブサイト(gemini.google.com)にアクセス
- 画面下部の「Deep Research」ボタンをクリック
- 調査したいトピックや質問を入力
- AIが作成した調査計画を確認し、必要に応じて編集
- 「リサーチを開始」をクリックしてレポート作成を待つ(通常5〜10分程度)
- 完成したレポートを確認
完成したレポートは、引用元のwebサイトへのリンクが提示されるので、ファクトチェックも行うことができます。
*それでもハルシネーション(誤情報)はあります。
料金と利用条件
2025年3月13日からGemマネージャー(*リンク工事中)と一緒に無料Gmailアカウントユーザーにも解放され、一般ユーザーにも無料で提供されています。
ただし、無料ユーザーとGoogle Workspace Businessスタータープランは作成できるリサーチレポートの数に制限があります(正式な発表はありませんが、月5〜10件といわれています)。
ビジネスシーンでの活用事例

- 市場調査・競合分析:業界動向や競合情報を包括的に収集・分析
- コンテンツマーケティング:ブログ記事やSNS投稿の企画立案、内容の裏付け
- プレゼン資料作成:クライアントへの提案資料や社内報告書の作成時間を短縮
- 専門分野の調査:特定の専門分野における最新情報や動向の把握
他のAI検索ツールとの違い
Gemini Deep Researchは、Perplexity AIやFelo AIなどの他のAI検索エンジンと比較して、調査計画の立案から実行、分析までを一貫して行う点で優れています。
また、Googleの検索インフラを活用した高精度な情報収集も特徴です。
(個人的にイチオシのFelo AIについては、また別の記事でup予定です)
リアルな活用事例
私はGoogle WorkspaceのBusiness Standardプランを契約しているので、フル機能を利用できます。
- 業界リサーチ:Deep ResearchやFelo AIを活用してGoogle検索の代わりに使用し、複数の角度から検索した記事をNotebookLMに読み込ませてまとめます。(NotebookLMについては、別の記事でup予定です。2025.4.1追記:記事をupしました。)
- 初めての人と会う準備:Deep Researchで検索したりGeminiで相手のHPを読み込ませて情報をまとめ、さらにNotebookLMにまとめた情報を読み込ませてブリーフィングドキュメント(要約)を作成し、予習します。
なお、習うより慣れろということもあり、家族旅行計画や趣味(DrumやJAZZの歴史)についてもリサーチしています。
一度リサーチして、あまり上手くいかなければ、少しプロンプトを変えてまたリサーチします。(通常のGeminiと一緒ですね)
まとめ
Gemini Deep Researchは、膨大な情報から必要なものを効率的に見つけ出し、整理・分析する作業を大幅に効率化するツールです。
ビジネスパーソンや研究者にとって、強力な味方となるでしょう。
Gemini Deep Researchを実際に試して、情報収集・分析の効率化を体験してみませんか?
追記
- Gemini Deep Researchは、まだ新しいツールであり、今後のアップデートでさらに機能が拡充される可能性があります。
- 無料版の利用制限が、今後変更される可能性もあるので、ご注意ください。
- 最新情報を得るために、Geminiの公式ウェブサイトや関連ニュースを定期的にチェックすることをおすすめします
2025.3.29追記
無料版Gmailアカウントの回数上限の裏が取れました。
無料アカウントでDeep Researchを繰り返してみたところ、回数制限が明示されました。
今現在は月10件のようです。カウントは月初からではなく、3/13からのようですね。
スクリーンショットを貼り付けておきます。

税理士 今北有俊
