確定申告も終わりました。
私自身の税理士業で大切にしていることは、確定申告では必ず依頼者に事前説明をして、理解してもらってから申告書を提出する事です。
対面での説明に加え、ビデオ通話によるリモート説明も不可欠な手段となっています。
リモートツールが普及したのは、新型コロナウイルス感染症の流行が一つの契機と言えるでしょう。
私自身、オンライン飲み会などで様々なツールを試す機会がありました。(オンライン飲み会は世間的には不人気だったようですぐにその文化は消えましたが、個人的には好きでした。)
この記事では、確定申告において活躍した業務改善→DXツールとして大活躍したGoogle Meetの利点と、Geminiとの連携による生産性向上についてご紹介します。
確定申告におけるリモート説明の重要性
確定申告書の提出前の丁寧な説明は、依頼者との信頼関係を築く上で不可欠と考えています。
以前は対面での説明が主流でしたが、時間や場所の制約がある中で、リモート説明の重要性が高まっています。
ビデオ通話ツールを活用することで、効率的に説明を行うことができ、遠隔地の依頼者の利便性も向上します。
Google Meetの活用:画面共有と高画質
Google Meetとは、Googleが提供するビデオ通話ができる、zoomやLINE電話のようなリモートツールです。
無料のGmailアカウントがあれば誰でも無料で使えるツールです。
数あるリモートツールの中で、私がGoogle Meetを主に利用している理由は、Google WorkspaceのBusiness Standardプランを契約していて、Gmailアカウントを持つ依頼者との連携がスムーズであるからです。
また、Business Standardプラン以上であればノイズキャンセリングも使えます。
なお、自身が有料アカウントであれば、招待される側がGmailアカウントを持っていなくてもPCからであれば参加できるようです。
Google Meetの画面共有機能は、確定申告の説明において非常に役立ちました。
資料を共有しながら視覚的に説明することで、理解を深めてもらうことができます。
また、Google Meetは通信環境に応じて画質をコントロールする機能を備えているため、安定した高画質でのビデオ通話が可能です。

Geminiによる自動メモ生成機能
確定申告の説明が終了した2025年3月12日、Web会議サービスGoogle MeetでGeminiが会議メモを取ってくれる機能「take notes for me」(自動メモ生成)において、日本語を含む7つの言語が新たにサポートされました。
これにより、Web会議の内容をGeminiが把握し、会議メモとしてまとめてくれるようになりました。
会議画面の右上のアイコン「Geminiでメモを作成」から利用できます。
現在はGeminiを使った文字起こし→最強AIとしての呼び声が高いNotebookLMで議事録まとめという最強フローで生産性爆上がりスキームが完成しました。
NotebookLMは私自身もかなり活用しているイチオシのツールです。
NotebookLMについては別の記事で近日中に公開予定です。お楽しみに。
Google Meetと他ツールとの比較
Google Meetを利用した依頼者は普段はzoomやteamsを仕事で使っているようでした。
「ZoomやTeamsと比べて、画面や共有資料の動きが滑らかだ」という声が寄せられています。
確定申告の説明では、富士ゼロックスのDocuWorksで作成した資料を共有し、DocuWorksのアノテーション機能を使って説明を行っています。
DocuWorksは、当事務所のデジタライゼーション(デジタル化)の要となるツールです。
Google Meetには、共有画面を強調する機能も搭載されており、説明のポイントを明確に伝えることができます。
Google Workspace連携による業務効率化
Google Meetは、GoogleカレンダーやGoogleチャットからも作成・共有できるため、Zoomのように別のツールで会議を作成し、またGoogleカレンダーやGoogleチャットに戻って共有リンクをコピーして貼り付けるといった手間が省けます。
Google Workspaceの各種ツールと連携することで、業務をシームレスに進めることができ、生産性向上に繋がります。
まとめ
確定申告にGoogle Meetは、効率化と顧客満足度向上の両立に大活躍でした。
Google Meetは、高画質でのビデオ通話、スムーズな画面共有、(自身が有料アカウントであれば)相手側がGmailアカウントを持ってなくてもWebブラウザ上で完結する、今後はGeminiとの連携による自動メモ生成など、多くのメリットを備えています。
Google Workspaceを利用している方であれば、Google Meetを活用することで、業務効率化と生産性向上を実現できるでしょう。
税理士 今北有俊

