2025年8月、freee会計の認定アドバイザーに登録されました。
freee会計は「簿記の知識がなくても直感的に使える」と評判ですが、従来の会計ソフトに慣れた方には戸惑う側面も。
インターネット上の一般的な説明だけではわからない、freee認定アドバイザーの視点から見た「本当にすごいメリット」と、導入前に知っておくべき「消極的な税理士が多い」を徹底解説します。
この記事を読めば、あなたのビジネスにfreee会計が本当にフィットするのかが分かります。

freee会計がスモールビジネスに革命を起こす4つのメリット
freee会計は、ただのクラウド会計ソフトではありません。
「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションの通り、特に個人事業主や中小企業の経営者が本業に集中できるよう、徹底的にデザインされています。
私が認定アドバイザーとして、特にお伝えしたい4つの強力なメリットをご紹介します。

メリット1:経理・簿記の知識がなくても家計簿感覚で使える
freee会計の最大の特長は、簿記の専門用語、例えば「借方」「貸方」などを意識させないユーザーインターフェース(UI)です。
従来の会計ソフトが【仕訳】を登録するのに対し、freee会計では【取引】を登録します。
つまり、「収入」や「支出」といった分かりやすい言葉の【取引】を記録するだけで、その結果として【仕訳】が生成され、複式簿記の帳簿が作成されるのです。
これはまるで家計簿をつけるような感覚。
これから事業を始める一人社長や個人事業主の方が、複式簿記を学ぶ時間を費やすことなく、すぐに正確な帳簿付けを始められるのです。
これにより、貴重な時間を本業の成長に注力できる。
これこそが、freee会計が提供する最初の大きな価値です。
メリット2:銀行口座・カード連携で入力作業を徹底的に自動化
日々の経理業務で最も時間を奪われるのが、取引データの入力作業です。
freee会計なら、お使いの銀行口座(ネットバンキング)やクレジットカードを登録するだけで、取引明細を自動で取得。
さらにAIが勘定科目を推測し、仕訳の候補を提案してくれます。
「自動登録ルール」を設定すれば、例えば「毎月のサーバー代」や「〇〇からの入金」などを半自動で処理可能に。
これにより、手入力の手間が劇的に削減され、入力ミスも防ぐことができます。
もしネットバンキングを使っていなくても、通帳のデータをExcelにまとめることで、簡単にインポートして取り込むことも可能です。
面倒な作業から解放され、ビジネスの創造的な部分にもっと時間を使いませんか?
メリット3:【最大の推しポイント】レシートスキャンが追加料金なし!
現金での経費精算で溜まりがちなレシートの山。
これを手で入力するのは、ちょっと気合が要りますね(私でも億劫です)。
freee会計のスマートフォンアプリは、この悩みを解決する強力な武器です。
アプリのカメラでレシートを撮影するだけで、AI-OCR(光学的文字認識)機能が日付や金額、店名を自動で読み取り、勘定科目まで推測してくれます。
ここまでは他のクラウド会計ソフトにもある機能ですが、freee会計の真価はここからです。
(執筆日現在)レシートのスキャン枚数による従量課金がありません。
他社ソフトでは、月の無料枠を超えると1枚20円といった追加料金が発生することが一般的です。
レシートが多い業種の方にとって、この差は非常に大きい。
私がfreee会計を強くお勧めする最大の理由が、まさにこの点にあります。
メリット4:リアルタイムで経営状況を「見える化」
あなたは、税理士から渡された試算表の数字を理解できていますか?
freee会計を導入すれば、日々の取引入力がリアルタイムで経営レポートに反映されます。
いつでも最新の損益状況や資金繰りの状況を、グラフなどの分かりやすい形で確認できるのです。
『資金繰りレポート』という機能を使って将来の入出金を入力すれば、過去の実績と将来の予測を踏まえたレポートを作成することができます。
気になる数字があれば、クリックして元の取引明細まで簡単に遡ることもできます。
税理士に資料を丸投げして後日に結果だけを受け取る経営と、自社の数字をリアルタイムに把握し、迅速な意思決定を下す経営。
あなたのビジネスにとって、どちらが良いでしょうか?
ちなみに、私も自分の会計は個人・法人ともにfreee会計を使っています。
レシートやインポートされた預金口座の登録など、その都度処理することが習慣になりました。
これも大きなメリットだと言えるでしょう。
なぜ多くの税理士はfreee会計に消極的なのか?
これほど経営者にとってメリットの大きいfreee会計ですが、残念ながらすべての税理士が歓迎しているわけではありません。
その背景には、会計のプロならではの理由があります。

従来の会計ソフトとのあまりに大きな違い
弥生会計や勘定奉行といった従来の会計ソフトに長年慣れ親しんだ税理士にとって、freee会計のUIはあまりにも異質です。
前述の通り、【仕訳】ではなく【取引】をベースにする思想は、会計のプロが感覚的に操作するのを難しくさせ、「圧倒的に使いにくい」と感じる税理士が多いのが実情です。
freee会計を使いこなすには専門的なトレーニングが必要
この独自の思想を理解し、freee独自の便利機能を最大限に活用するためには、「freee会計を使うための勉強」が不可欠です。
私自身、「freee一週間チャレンジ」という短期集中トレーニングコースを修了し、「会計エキスパート試験」に合格することで、その思想と操作を深く理解しました。
従来の知識だけでは対応が難しいため、導入に消極的になる会計事務所も少なくないのです(個人の感想です)。
認定アドバイザーと始めるfreee会計
だからこそ、freee会計認定アドバイザーの存在が重要になります。
私たちは、freee会計の操作に習熟しているだけでなく、その思想を深く理解しています。
認定アドバイザーは【税理士招待】の機能で顧客アカウントにログインすることができ、顧客のライセンスを消費することはありません。
いつでも設定のサポートや運用の確認をスムーズに行うことができます。
私は、従来の会計ソフトの良さも理解した上で、経営者であるクライアント様の未来を創造するためには、freee会計が提供するリアルタイムな経営の見える化が不可欠だと確信しています。

まとめ
freee会計は、単なる会計ソフトではありません。
簿記初心者でも直感的に使える操作性、銀行連携やレシートスキャンによる半自動化、そしてリアルタイムの経営状況レポート。
これらはすべて、スモールビジネスの経営者が経理の煩雑さから解放され、本業に集中するために設計された機能です。
一方で、その独自性ゆえに、従来の会計ソフトに慣れた税理士には敬遠されがちな側面もあります。
だからこそ、導入を成功させる鍵は、freee会計を深く理解した専門家のサポートを得ることです。
これからビジネスを始める方、経理を効率化し経営状況をリアルタイムで把握したい方は、ぜひfreee会計の導入をご検討ください。
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税理士 今北 有俊
