【セルフ情シス】Geminiが急に記憶喪失!? 復旧に半日溶かして編み出した「仕様書兼AI引継書」のススメ!!

Geminiと同じチャットで質問を重ねて、色々とブラッシュアップしていく。AI活用あるあるですよね。

過去の会話も36ヶ月まで覚えておく設定ができるんですが……ある時、急にGeminiが記憶喪失になって以前の会話を忘れてしまう経験はありませんか?

当事務所でも、この不具合に直面して復元に半日以上かかるという痛い目を見ました。

今回は、そんな『絶対に消えてほしく無い』AIとのやり取りを即座に復旧させる「仕様書兼AI引継書」の作り方と、NotebookLMを活用した実践的な運用術をお伝えします。

Geminiが突然の記憶喪失?!半日を溶かした実体験

当事務所では【セルフ情シス】として、App Sheet(Googleのノーコードアプリ開発ツール)でタイムカードを作成しています。

過去の記事はこちら

【セルフ情シス】アプリもクラフト(DIY)!Google AppSheet×GAS(Google Apps Script)で、申請→半自動化システムの構築!!

今までと勤務体系が違う人が入社したり、想定していなかった勤務になることも当然ありますよね。その都度、App SheetのチャットルームでGeminiとブラッシュアップを重ねていました。

ところが、ある日突然、過去の会話を全て忘れてしまっているという不具合に当たってしまったんです。

チャットが長くなれば、いくら100万コンテキストウィンドウを誇るGemini 3.1 Proといえど、常に全ての情報を参照にしてくれるとは限りません。しかも最悪なことに、他のチャットも同時期に記憶喪失に……。

結局、二つのチャットを復元するのに半日以上かかってしまいました。あの時の絶望感と言ったらありません。

解決策は「仕様書兼AI引継書」を作ってもらうこと

仕様書兼AI引継書が保存されているGoogleドライブ|ミライクラフト税理士事務所

そんな痛い経験をしてから、『絶対に消えてほしく無い』内容をGeminiと構築した時は、【仕様書兼AI引継書】をGemini自身に作ってもらうことを心がけるようにしました。

誰でもできる!AI引継書の簡単な作り方

作り方はとっても簡単。ある程度チャットが進んだ状態で、Geminiにこうお願いするだけです。

「今までのやり取りをまとめて、他のAIに読み込ませたら復元できるよう、仕様書兼AI引継書を作って」

出てきた内容を見て、もし抜けている部分があればその都度追加してもらいます。そして完成したら、Googleドキュメントに吐き出してしっかり保管しておきます。

これで、Geminiが記憶喪失になったり、チャットが長期化して内容を網羅しきれなくなってきた時でも、この引継書をソースとして与えてあげれば即座に復旧できるというわけです。

容量オーバー対策!分割して出力させるコツ

ここで一つ注意点。Geminiは一回のチャットで出せる文章量に限りがあるようです。

そのため、引継書の容量が多くなってきたら、「第一章」「第二章」のように分割して作ってもらうのが上手くまとめるコツです。

当事務所でも、勤怠管理システムには複雑な算式やGAS(Googleのサービスを自動化するプログラム)のスクリプトも入っているため、「出退勤管理の部」「有給管理機能の部」「その他機能」みたいに3部に分けて出力させています。

【応用編】NotebookLMとの使い分けでAI運用を最適化

仕様書兼AI引継書を読み込ませたNotebookLM|ミライクラフト税理士事務所

当事務所では、就業規則などの勤怠管理システム、Googleカレンダーからスプレッドシートへ連携するGAS、セキュリティ対策室など、Geminiと作り上げたものは必ずこの仕様書兼AI引継書を残しています。

そして現在、実践しているのが「NotebookLM(GoogleのAIノートアプリ)」との併用です。

勤怠管理システム関連は、出来上がった就業規則や仕様書を全て一つのNotebookLMのノートに放り込んでいます。

いまの就業規則やアプリの仕様について疑問がある時は、そのNotebookLMに向かって質問。

AI特有の嘘(ハルシネーション)を抑えて正確な内容確認をしたい時はNotebookLM、アイデアをブラッシュアップして新機能を追加させたい時や算式を書いてほしいときなどはGemini、という使い分けで運用しています。これが今のところ一番しっくりきていますね。

まとめ

Geminiに引継書でキャッチアップしている|ミライクラフト税理士事務所

いかがだったでしょうか。Gemini 3.1 Proは非常に強力で賢いパートナーですが、急に記憶喪失になるリスクや、長いチャットでの情報漏れは常に付きまといます。

長い時間をかけて一緒に作り上げたものが一瞬で飛んでしまうのは、本当に心が折れますよね。

AIと二人三脚で作り上げた大切な資産が消えてなくならないように、区切りの良いところで「仕様書兼AI引継書」をドキュメントに残しておくことを強くオススメします!

CTA

皆さんは、AIとの会話が飛んでしまって困った経験はありますか?もし他にも「こんなバックアップ対策をしてるよ!」というアイデアがあれば、ぜひコメント欄で教えてください!

また、自社のバックオフィス業務の効率化やITツールの導入でお悩みの経営者様は、どうぞお気軽に当事務所までご相談くださいね。

ミライクラフト税理士事務所 代表税理士 今北 有俊