昨年に続き、今年も中学校の租税教育の講師として、大阪市西区の堀江中学校へ行ってきました!
今回は5・6時間目という、大人でも白目を剥くような魔の時間帯での2コマダブルヘッダー。
「みんな寝ちゃうんじゃないか…」とヒヤヒヤでしたが、教室に入った瞬間に大歓声!終始ノリノリで迎えてくれて、教員専門ではない私は本当に助けられました。
ただ、今年の授業では昨年とは一味違う、少し大人の私たちが考えさせられるような「結果」が待っていたんです。

租税教育の本当の目的は「納税意識」ではなく「納税者意識」の向上
税務署が行う租税教育というのは、どうしても「税金は納めないといけないよね」という【納税意識の向上】に向きがちです。でも、我々税理士が行うものは違います。
目的は、【納税者意識の向上】。
つまり、「自分たちが決めたルールで、自分たちが税を支払う」「自分たちの権利のために、税金を支払う」という意識を持ってもらうことです。
歴史を振り返れば、税金は国王や君主から「一方的に取られるもの」でした。日本では年貢でしたよね。
そこから、アメリカのボストン茶会事件にみられるように、 No Taxation without Representation!(代表無くして課税なし)に代表されるように、国が一方的に制度を決めて税を取るのではなく、税を払う代わりにみんなで政治に参加するという、民主主義へと移行してきたわけです。
だからこそ、「払わないといけないから払う」ではなく、「みんなで決めた代表が、みんなのために決めたルールとして支払う」。この、民主主義と税が深く結びついているのをとにかく意識してもらう回だと強調しました。
授業のリアルな失敗談。良かれと思って細かく話したら眠りの国へ…
昨年も堀江中学校の生徒さんたちはノリが良かったですが、今年は特に別格でした。本当にやりやすい空気を作ってくれて感謝しかありません。
ただ、授業の構成としてはちょっとした反省が。
昨年は要点を絞った結果、2コマとも時間が15分ほど余ってしまったんです。その反省を生かして、今年は少し細かめに話をしていきました。
ところが、時間は5・6限目の眠い時間帯です。細かくなればなるほど、比例するように眠りにつく生徒さんが増えてきてしまって……何人かは寝ちゃいました。頑張って起きてくれてたんだけど、ごめんね。
あまり細かくなりすぎると退屈になるし、かといって端折りすぎると時間が余る。授業のバランスって本当に難しいですね。
考えさせられた模擬選挙。中学生が「大きな政府」を圧勝で選んだ理由

出典:近畿税理士会作成 租税教育スライド
授業の後半では、今年も「大きな政府(高負担・高福祉のスウェーデン型)」と「小さな政府(低負担・低福祉のアメリカ型)」のどちらの国を目指すか、模擬選挙を行いました。
昨年もこの模擬選挙を実施しましたが、今年とても考えさせられたのがその「結果」です。
なんと、2クラスとも「大きな政府」が圧勝したんです。
これ、皆さんはどう感じますか?
私は、まだ14・15歳の若い世代が、すでに老後資金や自分の将来に対して、大きな不安を抱えているということの裏返しではないかと、少しドキッとさせられました。自由競争で自己責任の社会よりも、税負担は大きくても国に手厚く守ってほしい。それが今の中学生のリアルな空気感なのかもしれません。
つかみのマイクラネタと、事務所名「ミライクラフト」に込めた想い
そんな真面目な話もしつつ、私の趣味である「マイクラ(マインクラフト)」のネタは今年も大活躍でした!
「クリーパートラップ作りました!」って言うと、めちゃくちゃ食いついてくれた(笑)。一気に空気が和みましたね。
実は、うちの「ミライクラフト税理士事務所」の由来は、このマインクラフトから来ています。
マインクラフトは何もないところからスポーンし、何でも自分の好きなように世界を作ることができるゲームです。それと同じで、我々大人も、そしてこれからの皆さんのミライも、誰かに決められるのではなく「自由にクラフトできるんだよ」というメッセージを伝えたかった。
あのノリノリの教室の中で、このフレーズが少しでも誰かの心に刺さってくれてたらいいなと思います。
あと3年で有権者。君たちの手でミライを自由にクラフトしよう

中学生のみなさんは14・15歳。あとたった3年で、選挙権が与えられます。
みなさんが決めた代表が、みなさんの代わりに国会にいってルールを作ります。だからこそ、みなさんの意見を国に反映させることができる一番の手段が「選挙に行くこと」なんだよ!と強く強調して授業を締めくくりました。
「取られる税」ではなく「みんなの税」。
このことを大人になっても覚えていてくれたら、これほど嬉しいことはありません。
まとめ
今年の堀江中学校での租税教育は、2クラスとも「大きな政府」が圧勝するという、子供たちのリアルな将来への不安を肌で感じる授業になりました。
これは決して他人事ではなく、私たち中小企業の経営者や個人事業主にとっても同じです。どんなに不透明な未来であっても、国や環境のせいにするのではなく、自分たちの手で事業を、そして未来をどうクラフトしていくか。
中学生たちの真っ直ぐな目を見て、私自身も改めて「もっと頑張ろう」「子供たちのミライがもっと明るくなれば」と、たくさんの熱量をもらった一日でした。

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また、ミライクラフト税理士事務所では、経営者の皆様が不安を解消し、ご自身の「ミライを自由にクラフト」できるよう、同じ目線のパートナーとして全力でサポートしています。
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ミライクラフト税理士事務所 代表税理士 今北 有俊
